【もう悩まない】休職中の賢い過ごし方

心の健康のために

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本記事の筆者 牡丹です。
筆者には、会社の休職経験があります。
本記事では、「精神疾患を原因として、休職することになった方」に届けたい、役立ち情報を紹介します。
休職中には、悩みも付き物ですが、自分のことを責める必要は一切ありません。
今まで頑張りすぎてきて、本当につらかったでしょう。
本記事の内容は、休職中の過ごし方のヒントになるかもしれません。よかったら参考にしてみてください。

休職中の悩みと解決法

①生活リズムが狂う

休職すると、途端に生活リズムが狂いがちなのは当然のことです。
これまで無理を重ねた結果の休職です。

休職期間は「休むこと」が仕事のため、生活リズムが狂うことで自分を責める必要はありません。
むしろ、狂ってなんぼです。

・寝たいときは寝る

・食べたいときに食べる

・やりたいことだけやる

・やりたくないことは無理してやらない


上記のように「自分の身体と心の思うままに生きる」という経験をしてみましょう。
特に、休職初期には必要なことです。


自分の本能や意思に沿った行動を一定期間続けると、ストレスが減っていきます。
そして、ここで大切なのはそうしている自分を「だらしない」と思わないことです。
自分の行動を否定してしまうと、ストレスから解放されることは難しくなります。

「夕方に起きて、だらだらとゲームばっかりするような生活だけど…まあ、休職中だからいいや!」くらいで大丈夫です。

②罪悪感

休職する自分を責めてませんか

「周りは普通に仕事をしているのに、自分だけ休職になってしまった」と罪悪感で苦しむこともあると思います。
ただ、原点に立ち返ると「人間、毎日健全に働けるなら働きたい」というのが事実です。

あなたは決して、好き好んで「休職」を選択したわけではないでしょう。 
むしろ、本来は元気に働きたいのに、休職に追い込まれる理由があったからということを自覚しましょう。

罪悪感を持つことは、もっと心を苦しめます。
それに、職場側としても「罪悪感を抱えながら休職してほしい」なんてことは思っていないはずです。

少しずつでもいいので「この罪悪感は必要ないもの」と自分に言い聞かせてくださいね。


同じ出来事があっても、人によって受け止め方は大きく違います。
他の人だったら軽く流せるようなことも、あなたにとっては気が狂うほどつらいことだったりするのです。

職場のストレスで、体調も精神も壊れたのであれば、まずは休職する以外、方法はありません。

「自分の根性が足りないから、休職になった」と考えるのはやめましょう。

罪悪感を持っているのは、むしろ…

あなたが休職になった時点で、罪悪感を持っているのは、むしろ、あなたの上司や同僚の方です。
特に上司は、部下の管理も仕事の一つです。

逆に、あなたの部下や同僚が、精神的な理由で休職になってしまったら、どう思うか想像してみてください。
休職した人がやってた仕事が、急に自分に降りかかってきて、怒りの気持ちもあるかもしれません。

しかし、一緒に働いていた身として、

・「問題を解決してあげられなかった」
・「もっと話をちゃんと聞いてあげてれば良かった」
・「最近少し、言い過ぎてたのかもしれない」

という罪悪感に襲われる気持ちも出てくるでしょう。

人間関係においての問題は、誰が1人が100%悪いということはなく、相互作用です。
「自分だけが100%悪かった」と思うのは、間違いです。

自分が一人だけ罪悪感で苦しむという構図ではなく、実は職場の人たちも「心のどこかで罪悪感を持っていること」を正しく認識することは大切です。

休職しだすと元気になってしまった

休職し始めると、途端に元気になる場合もありますが、何もおかしいことではありません。
ストレスの原因となっていた場所から離れることで、元気になるのは正常なことです。

いかに職場でのストレスが原因で不調だったかを意識するバロメーターにもなります。

「なんだか休職した途端に、元気になってきた。仮病で仕事をサボってるような感覚になってくる…」と罪悪感に襲われている方は居ませんか?

そんなときは、「だからといって、明日から復職可能なのか?」と自問してください。
そしたら、休職前の状態に戻ってしまうことは、明らかなはずです。


休職期間中は迷わず、決められた期間は休むことが大切です。

③孤独

気持ちは溜めずに吐き出そう

休職によって、毎日の仕事のストレスから解放されたはいいけど、「大きな孤独感」に襲われることもあるでしょう。
孤独感も正常な感情です。

今まで働いていた時間、一人で過ごすこととなり、働くことができなくなった自分を思うと、寂しくなりますね。
このようなとき、「気持ちを溜め込まず吐き出す」ということは非常に重要だと自覚しましょう。


注意したいのは、安易に家族や友人に話すと、良い結果にならないことがあるということです。

家族や友人に話すと、「いいなあ。しばらくずっと仕事休めるなんて。私なんて毎日仕事大変だもん。」なんていうような言葉が返ってくる場合もあります。

毎日仕事に追われ苦しんでいる人からしたら、悪気はなくても、うっかりそんなことを言うかもしれません。
それによって、さらに気分が落ち込んでしまうこともありうるので心得ておきましょう。

【クリニックの先生】

休職する際に、診断書を発行してもらったクリニックに継続して通院している場合、なるべく自分の気持ちを先生に吐き出しましょう。

短い診察時間で、思いの丈をすべて話すことはできなくても、話すことは心のデトックスになります。

「どうですか?調子は」と聞かれて「変わらないです」と答えるのも良いですが、そのときそのとき思っている「些細なこと」でも「具体的な悩み」も、言葉にすることでストレスは軽減されているはずです。

また、変な話にはなりますが、クリニックに行くと他の患者さんもいるので「自分以外にも仕事で疲れ切って病院に来ている人がいる」という謎の安心感が生まれることもあります。

自分の職場だけを考えると、「自分だけが休職してる…」と息苦しくなりますが、他にも自分と同じ立場の人がいると認識するだけでも、孤独が薄れることもあります。

【カウンセリング】

カウンセリングは「ただ話をするだけ」というふうにも思えますが、やはり吐き出すだけでも有効です。
休職中は、窮屈な気持ちになり、身も心も圧迫されがちでしょう。そんなとき、自分の話を否定せずに聞いてくれる存在は大切です。

もちろん、有料サービスになってしまうのが難点ですが、一度お試しでカウンセリングを受けてみるのも有効です。

現在はオンラインカウンセリングのサービスも普及しています。
「家から出るのは抵抗あるけど、カウンセリングを受けたい」という場合は、オンラインカウンセリングも検討してみましょう。

また、場合によっては、心療内科にカウンセリングサービスが併設されていることもあります。
現在、通院中のクリニックのカウンセリングサービスを利用するのも一つの手段です。

【オープンチャット】

同じような境遇にいる者同士で、やり取りができるLINEのオープンチャットも一つの手段です。

オープンチャットは匿名で参加でき、リアルな人間関係のなかでは言いづらいことを相談できます。
参加した以上は、投稿する義務があるわけではなく、他の人のやり取りを見ているだけでも構いません。


筆者の場合は、オープンチャットのグループを探す画面に「休職」というワードで検索すると「〇〇で休職中の人」のオープンチャットグループを見つけました。

自分の悩みや気持ちを吐露したり、チャットメンバーと共感しあったり、時には互いにアドバイスをすることができ、意外と救われました。

案外、自分と同じような悩みを抱えて休職に至ったというメンバーも居ることに気づき、ちょっと居場所が見つかったような感覚になりました。

もちろん、オープンチャットはどこの誰が所属しているかもわからないですし、投稿頻度や全体の雰囲気もグループによって様々です。
自分が求めているオープンチャットではなかった場合は、無理して参加したままにせず、退会しても構わないので気軽に参加できます。

注意点としては、自分が参加したオープンチャット内のルールは守ることです。
ルールがしっかり決まっているグループもあるので、そこは最初に目を通しておき、守りましょう。

④不安

職場で悪口を言われていないかの不安

「自分が休職するようになってから、周りに悪口言われてるのかな」という不安になることもありますね。
しかし、意識するべきことは、他の人の行動は、自分のコントロール外なので、自分が考えることではありません。

「悪口言われてたら嫌だな」と考えて過ごしても、楽しく映画を観て過ごしても、他の人のことは変えられません。

その時間の過ごし方を決めるのは、自分なのです。


実際、職場では、休職した人の悪口で盛り上がるほど暇でない可能性もあります。

また、「自分が休職に追い込んだ原因になったかも」と、後ろめたい気持ちがある人ほど、あなたの悪口を言って、自分を守っている可能性も高いです。
でも、そんな人の言うことは、周りの人にとっても”負け犬の遠吠え”にしか聞こえないはずです。

休職中は、絶対に職場のことを考えてはいけません。その職場の一員であることを忘れる勢いで過ごしてみましょう。

視野がせまいと不安になりやすい

休職になったことで絶望しているかもしれませんが、大きい視野を持つことも忘れないでください。「時間的」「場所的」に大きな視点を持つと、心を解放しやすくなります。

人生100年時代と言われる現在、今回の休職期間は本当に短いものです。
時間は必ず味方になってくれます。
きっと、1年後や2年後に現在のことを思い出した時、「そういえばあの時、休職して、毎日しんどかったな」という程度になっているでしょう。
逆に、1年前や2年前に真剣に悩んでいたことも、今ではもう過去のことになっているはずです。

また、今は自分の職場だけが、世界のすべてになっているかもしれませんね。
ただ、実際、この世は想像以上に広く、今の職場以外にもたくさんの職場があります。
今の職場で仕事を継続するのがどうしても困難であれば、退職からの転職を検討することも、良い選択肢です。

休職は、ピンチのようで自分を見直すチャンスです。

なるべくリラックスしながら、「自分にとって良い選択は何か」を、ゆっくり考えてみましょう。

まとめ

休職という経験は、不安だらけなのは間違いありません。
誰もが経験するものではないので、身近な人からの休職経験談など聞いたことがなく、今回、検索してみた方も多いかもしれませんね。

ただ、現在、メンタルの問題で休職している人は少なくないのが実情です。
休職しているのは、あなただけではないのです。

休職の初期ほど、ネガティブな気持ちで押しつぶされてしまうでしょう。
でも、次第に、休職生活ならではの自分のペースを見つけられるはずです。

どうか、自分自身のことを責めずに「よく頑張ってきた。無理したね。」と認めて、思う存分休んでくださいね。

少し辛抱すれば、必ず、元気を取り戻す日はやってくるはずです。



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