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本記事の筆者 牡丹です。
幼少期~小6の卒業式の日まで場面緘黙症でした。
「不登校」と言うと、世間的には決して良いイメージはないですが、場合によっては必要な選択でもあると考えられます。
本記事では、場面緘黙症と不登校について考察していきます。
「学校に行けない」は大切なサイン
基本的に誰でも「毎日元気に登校して、楽しい学校生活を送る」というのが、究極の理想のはずです。
不登校になる原因は、人によって様々ですが、共通してるのは「学校に行かない」のではなくて「学校に行けない」ほどの苦しみを抱えてることです。
子供が「もう学校に行けない(行きたくない)」と訴えると、当然、先生や親は困惑します。
ここで、周りの大人たちが「何を言ってる?学校にはちゃんと行かなきゃ」と頭ごなしに押さえつけては絶対にいけません。
子供がそうやってSOSを出すことができるということは、とても素晴らしいことなのです。
ここで、一切SOSを出せないまま無理して学校に通い続けた場合も、いつかは限界が訪れるはずです。その限界が「不登校」以上に大きな問題として表に出てきては、本人も周囲も苦しい思いをします。
学校に行けないほどのつらいことがあるなら、まずは本人の話を、よく聴くことが大切でしょう。
学校は、将来社会に出る子供たちにとって大切な学びの場であることは間違いありません。
不登校になった場合、学習面の遅れも心配です。
ただし、度を過ぎた苦しみがある場合、無理して同じ環境の学校に行き続けることは、必ずしも正しいとは言えません。学校に行けないほどつらい環境では、結果的に学習面も思う通りにいきづらいのが実情です。
学校に行けない原因を取り除くことができて、本人の心が回復したら、また通い始めるという認識が大切だと考えられます。
お家で学習するのに便利なツール
不登校の際の学習面の不安について上述しましたが、現在はコロナの影響もあり、家庭での学習をサポートしてくれるサービスもあります。
学習面の不安だけは取り除きたい場合などに有効活用できるでしょう。
「登校できなくなってしまった」というときは、”いかに家で充実した学習環境をつくるか”という視点に切り替えることも重要です。
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無理を重ねて学校に行くと
自己否定感情の増大
「不登校」について本記事を書いている筆者ですが、実は、筆者自身は場面緘黙症のとき、不登校を経験していません。
もちろん、発熱などの体調不良の日は欠席しましたがボロボロの精神状態で、卒業式の日まで、通いました。
高学年になるにつれて「学校に行きたくない、いやむしろもう行けない」という窮地に立たされるほど、精神的なストレスは限界を超えていました。
学校生活は、筆者にとって「一日中、我慢を強いられる監獄のような場」でした。
当時は、周囲の人すべてが、筆者に対して『自分の意志で学校で話さない子』という見方をしていました。
筆者が何も言わないことをいいことに物を投げつけられたり、目の前で悪口を延々と言われたり。
どうやったら話すのか?と実験が始まったり。
筆者は、クラスのなかで、バイ菌扱いの対象でもありました。
筆者の親も、「この子はなんで学校では話さないのか…わがままな子供」と思っていたようです。
そのため『学校で話せないのがつらい』という気持ちを、親にすら言えませんでした。
親に言ったとしても、
『つらいなら、学校でも話せばいいじゃない!逆になんで話さないの?あなたは、ほんとは話せるのに』
と反論されて終わるからです。
親は、私が学校に行くのを嫌がってるのは、わかってはいましたが「小学校は義務教育だからね」といつも言ってました。
どこにも解決の糸口がない状態での毎日でしたが、学校には行くしかありませんでした。
非常に語弊はありますが「親のために無理して学校に毎日行く」というような感覚が本音でした。
学校に行けば行くほど、自己否定感情が比例して大きくなるばかりでした。
「生きていけない」と感じた
幼少期から「自分は存在してはいけない人間だったのではないか」と小さいながらに感じていました。そして小学校高学年にもなると、この疑問は確信へと変わってしまったのです。
低学年のときは手を差し伸べてくれてた同級生も、高学年になるにつれ、筆者をいじめたりからかうようになっていきました。
そして、もともと筆者のことを非難していた同級生と一緒に、筆者の悪口を言うようになっていきました。
また、「いじめの質」自体も、低学年のころよりも悪化しているのを感じていました。
やはり高学年と低学年では違ってくるのでしょう。
ストレスが原因だったのか、意識が朦朧とするときも時々ありました。
学校から家に帰っても疲れすぎてて何もできず、自分の部屋にこもり座り込むことも多くなっていました。
そのときに考えていたのは
「自分は生まれてくるべきではなかった。自分が学校で話せない理由はわからないけど、とにかく自分は出来損ないの人間であることは間違いない。」
そればかりでした。
「もう逃げ場がない。でも学校に行かないのも許されない。」
そのような状況で、筆者はある時から命を絶つ選択以外、考えられなくなってしまったのです。
思考の停止状態の脳で、当時お気に入りだった可愛いメモ帳に、遺書を書いたことはよく覚えています。書き出すと止まらないくらいの枚数になっていきました。
学校で受けた精神的苦痛を書くと、鉛筆が止まりませんでした。
書き終わったメモ帳は、自分の筆箱に隠していました。
でも、実際、筆者はこのように今、ブログを書いています。
本当に消えたかった筆者は、その手段も具体的に決めていましたが、今思うとありがたいことに、毎回そのタイミングの前に何らかの邪魔が入ったのです。
そして、「自分は消えることもできない」と思い、残りの学校生活に耐えることとなりました。
「学校に行きたくない」が「もうこの世から消えたい」という思いにまで変わったことは、今考えても重大なことだったと思います。
学校のいじめ問題で命を絶ってしまった子供のニュースを見ると、とても心が痛みます。そして自分もそうなりかけていたことを思い出します。
場面緘黙症の子は、「何も言わないから」と何も困っていないように思われてしまいます。非人道的ないじめを受けても言い返せません。
筆者は、場面緘黙症によって窮地に陥り、本当に危険な状態にまでなりました。
これが当時の筆者の現実だったのです。
命について選択を迫られるほどの精神状態になるなら、SOSをちゃんと出して無理して学校に行かない選択の方が良いに決まっています。
まとめ
本記事では不登校を推奨しているということではありません。
ただ、致し方なく不登校という選択に至る場合は、それを否定せずに受容していくことが大切ということを主張しております。
不登校だった過去をプラスに転じることができた方もいます。
学生時代、不登校になったけれど、その期間に一日中ネットをして美容の知識を豊富にし、今や大活躍されている美容系ユーチューバーさん。
自分の不登校をきっかけに、学校行けずに苦しんでいる子を救う決意をしてカウンセラーになって人の相談に乗っている方。
必ずしも不登校になったからお先真っ暗と決めつけることはありません。
筆者自身、「どう考えてもこれ以上学校に行き続けては危ない」という精神状態の中、通学し続けたことは結果的に良い結果にはなりませんでした。
長期間にわたり脳をストレスに晒し続けた結果、別な精神疾患も発症してしまいました。
自分の子供が不登校になったとしても、子供のことを否定せずに受け入れることは、親だからできることではないかと思います。
子供のSOSはしっかりと受け止める体制こそが、子供を守ることに繋がるはずです。
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