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働く皆様、今日もお疲れ様です。
本記事の筆者 牡丹です。
筆者は、職場のストレスで限界を迎え、休職した過去があります。
職場のストレスの原因は、人によって様々です。
筆者は、過去に場面緘黙症という不安症を抱えていた時期があり、克服後も「強い社交不安」は慢性的に抱えています。
それも職場のストレスに大きく影響したと思います。
現在、職場環境が「つらい」と感じている場合、「仕事を続けていけるのか」と、思い詰めている方も居るでしょう。
困りごとを相談できる場合は、一度、相談することも視野に入れましょう。
しかし、場合によっては「相談できる環境なんてない。今後限界が来て、休職するときが来てしまったら…」という不安も抱えているかもしれませんね。
本記事では、以下のような方へ、参考になるかもしれない情報を紹介しています。
・まず職場環境調整で問題解決ができないか悩んでいる方
・今後、休職になってしまう可能性を感じている方
仕事で無理をしている場合、無理を続けるのではなく、自分のことを守る方向で考えていきましょう。
職場環境の調整は可能か?
「無理している自分」を自覚しよう
「職場環境がつらく、耐えがたい」という方は、今後、身体的・精神的に限界を迎えてしまう可能性もあります。
このとき、「周りの人も頑張っているのだから、自分だけがつらいなんて言ってはいけない」と自分に言い聞かせている人も多いでしょう。
ただし、これこそが危険なのです。
職場で求められていることは、「無理すること」ではありません。
「仕事をすること」です。
自分が無理していることに気付けるのは、自分自身です。
周りは、自分のことで精一杯なので、「人が無理しているかどうか」に気づく余裕はないのが、現状です。
相談できる環境はあるか?
ご自身の職場には、「相談ができる窓口」、また、「人事面談」などの「相談できる環境」があるでしょうか?
人事面談があったとしても、
・「こんなこと相談したって意味ないだろう。」 ・「仕事が大変なのは当たり前。自分が特別大変ってわけでもないから。」 ・「上司に怒られてばかりだけど、仕事できない自分が悪いからな。」
こういった理由で、「特に大丈夫です」と言ってしまう人も多いのが、現状でしょう。
でも、会社の立場からすると、「従業員がストレスをため続けて、心が壊れ、病気になり、休職せざるを得ない状態」になる方が、よっぽど困るのです。
休職に至らなくても、従業員が重大なストレスを抱えながら仕事をしている状態は、高リスクです。
結果として、「集中力やパフォーマンスの低下」「ミスの増加」にも繋がり、職場の仕事全体にも影響してしまいます。
また、人事面談を実施している場合にも関わらず、「人事として、従業員の問題を把握できていなかった」というのは、人事の責任の一端にもなります。
「耐えがたい」ストレスがある場合は、「職場」のためにも「自分」のためにも相談しておく方が、何倍もいいのです。
「自分のため」と思うと、相談しづらいことも、結果的に「職場のため」や「人事のため」でもあることを考えれば、少し相談しやすくなるかもしれませんね。
苦しいときは、自分の視点でしか物事が考えられず、視野がせまくなってしまうことも多いです。
一方、このように職場全体の視点で考えると、考え方が楽な方向に向かうときもあります。
人事に相談したら、以下のような可能性が見込めることもあります。
・公平な立場からの職場環境の改善 ・部下との接し方を見直すように上司に勧告する ・次回の人事異動の時期に、異動を考慮してもらえる
万が一の休職へ備えて できる4つのこと
仕事でのストレスに限界が来ると、やむを得ず、休職になることもあります。
精神疾患による休職は、「ある日、朝起きても、全く身体が言うことを聞かず会社に行けない」と突然襲ってくる場合もあります。
ここでは、万が一、休職することになったときに備えてできることを紹介します。
①就業規則の確認
大変重要なのが、「就業規則の確認」です。
ご自身の職場が、そもそも「休職制度」を設けているかということです。
休職して会社に行けなくなってからだと、就業規則を見ることができません。
「休職について、うちの職場、どんな規則になってるんだろう…」と思っても確認のしようがなく、不安になってしまうこともあります。
ただでさえ、それまでの仕事のストレスで疲労が蓄積されている状態です。
それに加えて、職場の就業規則がわからず、さらにストレスを抱えることは避けたいです。
きちんと「休職制度」が設けられている会社でも、会社によって内容は異なります。
休職中の収入についてや、最長休職可能期間は、極めて重要なことですね。
「◎か月間、休職しても復職できない場合は自然退職となる」などの規則があるかも、要チェックです。
診断書を発行してくれた心療内科の先生も、患者の職場の就業規則までは、もちろん把握していません。
「診断書書いておくね。◎か月、休職して、自宅療養しなさい。」と言うことしかできません。
そして、最終的には、診断書に記載された「◎か月の療養を要す」という内容と、職場の休職の規則を両方考慮して、休職の期間が決定します。
休職しない場合だと、全く関係ないことなのですが、いざ休職すると自分事となり、大変重要なことになってきます。
同じ職場に、他に休職している人がいても、いざその人から情報をもらえるような近しい関係とは限りません。
また、就業規則の改定に伴い、規則内容が変わってくることもあるので、改定されたときはなるべくチェックしておきましょう。
②整理整頓
自分のデスク周り・引き出し・ロッカーなどは、常に綺麗にしておく方が良いです。
整理整頓は、本来やるべきこととはわかっていても、仕事に追われていると後回しになってしまうときもありますよね。
筆者は、ある朝、突然会社に行けなくなりました。
1歩も歩けないようなストレス状態なのですが、それと同時に、職場の自分のデスク周りを「もっと整頓しておくべきだった」という後悔で苦しむことになりました。
休職中は、他の人に代理で仕事をしてもらうこととなり、デスクの引き出し等を見られたとき、「汚いな。整頓できてない。」と思われてしまう可能性もあります。
例えば、以下のようなことが、とても気になってしまいました。
・「引き出しに空のペットボトルを入れたままにしてたような気がする。ちゃんと捨てておくべきだった」 ・「シュレッダー行の書類も、今度まとめて捨てようと思って、引き出しに置いたままだ。他の人が、自分の引き出しを空けた時、どれがシュレッダー行で、どれが必要な書類かわかりづらいだろう…」 ・「ロッカーに入れていた作業服、持って帰ってきてれば良かった。そんなに汗はかいてないけど、匂いとか大丈夫かな」 ・「デスクの下の個人用ごみ箱、パンパンにしたままだった。見られたら恥ずかしい…」
上記のような細かいことが、ひどく気になってしまい、家で一人、真剣に悩んでいた筆者が居ました。
休職に関係なく、整理整頓の重要性は言うまでもないのですが、本当に休職し出して後悔したことの一つでした。
③業務マニュアルの作成
仕事で手が空いた時は、自分が担当している業務のマニュアルを作っておくのも有効です。
つくったマニュアルは印刷しておいて、「私のデスクの何番目の引き出しにあります」と言えるような状態にしておくことが安心です。
出勤できない休職中は、職場の人とのやり取りは、電話やメールになってしまいます。
その際、手元にパソコンや書類がない状態で、他の人に仕事をお願いすることは、大変なことです。
また、あなたの代理で仕事をする側にとっても、マニュアルがある方が、救われるのは間違いありません。
④貯金
貯金に関しては、普段からしているという方が、大多数かもしれませんね。
休職中は、無給になる可能性が高いです。(もちろん、休職中の賃金は職場の規定によるので、よくご確認ください。)
思いがけず、休職となったときに自分が生活するだけの貯金がないと、余計にストレスを抱えることになってしまいます。
心療内科に継続的に通院したり、薬処方に掛かるお金も必要です。
また、休職中は、急激に自分の時間が増えます。
過ごし方は人それぞれですが、やはり気分転換などに使うお金も重要です。
ずっと家でゴロゴロ寝ているよりも、気を紛らわせるようなことをしたいと思うときもきっとあるでしょう。
部屋の模様替えや、好きなものを買ったりすることも必要なことです。そのとき、やはりお金が要ります。
休職期間として、医師が提案するのは「1か月」「3か月」「6か月」のパターンが多いと思われます。
もし、無給になったとしても、ストレスなく過ごすだけのお金が最低いくら必要かは早めに把握して、その分だけは溜めておきましょう。
まとめ
「仕事のストレスは誰にでもある」と言われますが、一度、周りのことは考えずに自分の気持ちを大切にすることも必要です。
それに、休職になったとしても人生が終わるわけではありません。
むしろ現状を打破していくきっかけに立てたのです。
働くことが困難な状態で働いていても、自分にも周りにも悪影響になります。
休職を検討せざるを得ない状態までストレスを感じているときは、なるべく良い状態で休職開始できるように、本記事の内容もヒントにしてみてくださいね。
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